これまでのワークショップ

第6回〜第10回


■第6回ワークショップ報告

 

テーマ 『音感・ポリフォニーそしてヴィブラート』

2009年8月29日(土)・30日(日)の二日間、武蔵野大学グリーンホールにて開催しました。

テーマに掲げた『音感・ポリフォニー』は当学会の2本柱であり、このテーマに沿って、さまざまな実習・実践を行っています。

第5回からは、このテーマに『ヴィブラート』を加え、演奏には欠かすことのできない「ヴィブラート」について、器楽演奏を中心に研究してきました。今回も特別講師としてフルート奏者をお呼びし、お話をうかがいました。

 

■第6回ワークショップの内容

 

基調講演 「美しい音・ハーモニー・ヴィブラートの関係を科学する」  会長 岡本 仁

まず、はじめに本学会の意義を「社会にあふれている音・音楽に対して、それらを(人間として)必要なものと不要なものに選別する能力(音感)を養う必要性を強く感じ、『教育音楽学会』を立ち上げた」と説明。そして、食べ物でいう「食育」と同様、音楽にも「音育」という考え方が必要で、耳を育て、音を味わうことの出来る耳、美しい音を聴き分けるためのトレーニングを本ワークショップを通して身につけ、実践して欲しいとお話されました。

続けて、ヴィブラートの観察として、歌謡曲、演歌、カンツォーネ、古代ギリシア歌謡、黒人霊歌、オペラアリアなどさまざま歌唱を聴きながらヴィブラートを一つひとつ分析。多彩なヴィブラートとその効果を比較することが出来ました。

その後は、当学会ならではのコンピュータを使った「音を目で見る」装置を今回も設置。実際の音をマイクロフォンで拾いながら、ヴィブラートの種類や有無による聞こえ方の違い、楽音を構成する倍音を目で確かめるといった教育音楽学会オリジナルの音声分析を実験しました。

 

[特別企画]演奏家による講演

「楽器演奏におけるヴィブラート」 

特別講師としてフルート奏者前田美保さんをお呼びし、お話をうかがいました。フルート演奏におけるヴィブラートの意味や奏法など、ふだんお聞きすることができないさまざまなテクニックを演奏を交えながらお話いただきました。

 

「カノン」

「カノン」を作曲するための基礎を課題曲を歌いながら実習。日本の作品では、歌詞のリズムやアクセントの生かし方、ドイツ語、英語の曲では、日本語訳の注意点やポイントなど、より実践的な詞のつけ方を学びました。その後、参加者全員がカノンを作詞、作曲、演奏発表。終了演奏では、参加者の前で指揮・指導を実践しました。今回のカノン作曲は、骨格となる曲を提示し、リズム、ハーモニー、音域を参考にしながら作曲。さらにテンポによる表現の違いを意識しながら作詞するという新たな課題も加わった実習となりました。

 

「音感」 

音育の基礎ともいえる「音感」トレーニングを今回も実習しました。分散唱・分離唱、和音唱を実習。さらに一人ずつピアノを弾きながら指導法のコツを実践。

 

「指揮法」

第1回から一貫した実習として、カノンに作詞しそれを参加者同士が指導し合うことで指揮の原則(考え方)を学び、指揮法の基礎(打点を意識した図形の振り方)、指揮者の役割、指揮棒を使ったさまざまテクニックを実習しました。

 

「修了演奏」

第5回に引き続き、、バッハの『ロ短調ミサ』から終曲のフーガ "Dona nobis pacem"。前回、完成・録音にいたらず、今回の再挑戦でなんとか完成としました。

 

■第6回終了にあたって会長メッセージ

ご参加くださった皆様へ

もともと私のプランに原因するのでしょう、毎回終了するごとに「やり残した」という悔いが残ったのですが、重ねて6回目、ようやく今回はあまりやり残した感がなくほぼ予定通り無事終了させて頂いたという思いを抱きつつ帰宅しました。

なによりも良かったことはカノンの作詞作曲で全員の作品をひとつづつ丁寧に拝見し添削して差し上げられたこと、時間は多少オーバーしましたがそれぞれの曲をつぶさに拝見すればするほどお一人お一人の個性と思いがよく分かり、しかもすべての作品がハーモニー、リズム、特に作詞が見事な出来映えで嬉しく思いました。その上すべての曲が作曲者本人の指導と指揮できれいに響いたものを聴けば、皆さんご自身が「いい作品ぞろい」だったことを実感して頂けたことでしょう。

そしてご自身の曲を皆に披露して「音化」しようと苦労したあの振る舞い、あの「身のこなし」こそが真の意味での【指揮法】だった、ということを分かって頂けましたか? とても立派な指導、つまり見事な指揮でありましたよ。

ときは矢の如し……とか、じきに次のワークショップがやってまいります。おおいに体力を蓄えてまた3月にお目にかかりましょう。   

会長 岡本 仁

 

…………

 

■第7回ワークショップ報告

 

2010年3月27日(土)・28日(日)の2日間、武蔵野大学グリーンホールにて開催。

予定した全プログラムを終了しました。

 

■会長メッセージ

第7回ワークショップ参加のお一人お一人に……

 

春寒きびしい2日間、良く歌い、良く考え、良く笑い、そして一生懸命に音楽した時間でした。あっという間の土・日でした。

いつもと少し違った角度から考えながら歌ったカノン、合唱と輪唱の表裏一体のありよう、など難しいテーマでしたが驚くほど完璧に宿題の回答も全員がなさいました。とても嬉しく思いました。

 

オーボエの本間氏のヴィブラートのレクチャーは過去2回とはまた違った切り口で相当高度の内容でしたが、これにも的確に取り組みいくつかの質問も核心に触れて本間さんが驚かれるほどシャープな講座となりました。

次はどなたをお招きして講義して頂きましょうか?

 

じきに8月がやってきます。楽しい企画を工夫いたします。願わくは、あと何人か参加者が増えたら修了合唱のハーモニーがより豊かに響きわたることでしょう。周りの方に声をかけてくださいね。

2010年3月28日 会長 岡本 仁

 

■第7回ワークショップの概要

 

基調講演「ロンドについて」

講師:岡本 仁(本学会会長・指揮者・作曲家)まず、始めに音楽表現のコントラストについて、表情記号として使われる「単語」と対になった反対語を例にあげて説明。最初は楽語として理解していた「単語」が、やがて音楽を離れ、人間の心の在りようを表す言葉に変化することを実感。「音楽」と「人としての生活」が密接につながり、けっして理論や理屈だけの特殊なものではないことに気付かされました。ここでモーツアルトの声楽曲、器楽曲を鑑賞。

歌詞のついた音楽は、その言葉にとらわれ、音楽を感じ取るよりも先に言葉で説明しようとし過ぎていると指摘。情景を思い浮かべて言葉で説明するのではなく、音楽そのものを心で感じ取ることが重要と説かれました。

次にベートーヴェンのピアノソナタ第8番ハ短調「悲愴」第3楽章の楽譜を大スクリーンに表示させ、ピアノ演奏に合わせてロンド形式について解説。歌詞のない音楽(絶対音楽)であるにも関わらず、一つの形式が実は人の心の変化に呼応しているということがわかりました。

最後にモーツアルト、ベートーヴェンの音楽を通して、「音の世界を遊ぶ、説明しようとしない、味わい、感じることの大切さ、よく耳を働かせ、自分の在りようと音楽の在りようを照らし合わせる、音楽を大事にしまっておくのではなく、いつも懐に入れて持ち歩くような存在にすべし」とい言葉で締めくくられました。

 

[特別企画]演奏家による講演

「楽器演奏におけるヴィブラート」 

特別講師にオーボエ奏者の本間正史氏をお招きし、器楽演奏におけるヴィブラートの意味や奏法など、実際の演奏を交えながらお話していただきました。

 

「カノン」

歌唱法や指導法に加え、参加者全員による三部合唱から「カノン」、「カノン」から混声四部合唱への編曲を実習。出来上がった作品を全員で演奏しながら、声部の役割、音域、テンポなどの考え方を学びました。

 

「音感」 

音育の基礎ともいえる「音感」トレーニングを今回も実習しました。分散唱・分離唱、和音唱を実習。

 

「指揮法」

第1回から一貫した実習として、カノンに作詞しそれを参加者同士が指導し合うことで指揮の原則(考え方)を学び、第4〜6回で指揮法の基礎(打点を意識した振り方)を実習しました。

 

「修了演奏」

第1回から「フーガ」を用いたさまざまな大曲をワークショップの最後に修了演奏し・録音しております。今回は、ヘンデル作曲のオラトリオ「デボラ」から終曲の「アレルヤ」を演奏し、収録しました。

 

…………

 

■第8回ワークショップ報告

 

2010年8月28日(土)・29日(日)の2日間、武蔵野大学グリーンホールにて開催し、予定したプログラムを終了することができました。

 

■会長メッセージ

第8回WS参加の皆様へ

 

暑い二日間、充実した時間でした。

回を重ねるたび「耳が開いて行く」あなたがたの音感の鋭さに驚い ています。それとともに心も開かれて行く、まさに耳が開く、とは心が開くことなのだという本質的な音楽の勉強が浸透して行くことに喜びを覚えます。

 

また、ボリフォニーの音楽によって “他のパートを聴きそれに自分の声を添わせて行く” というホントのアンサンブルが出来上がって行くことにも目を見張る思いで す。

残念ながらいままでの音楽大学で果たし得なかったオーソドックスな音楽へのアプローチがここにあります。

感性過多になりすぎず知性とのバランスが均衡した正当な芸術の享受だと確信致します。 

 

ヴィブラートの研究もいよいよ佳境に入り、次回からは声の研究に入ります。お楽しみに……。

 

それにしても、休憩もあまり無いぶっ続けの勉強に疲れも見せず取り組んでいらっしゃるお一人お一人の無尽蔵なバイタリティーには頭が下がります。

 

次回三月のワークショップでお目にかかりましょう。

岡本 仁

 

■第8回ワークショップの概要

 

基調講演 「変奏曲について」  講師:当学会会長 岡本 仁

 

[特別企画]演奏家による講演

「楽器演奏におけるヴィブラート」 

特別講師として井上順平氏をお招きしてトロンボーンにおけるヴィブラートの意味や奏法など、実際の演奏を交えながらお話していただきました。楽器奏者の講義は、今回が最後となります。次回から「声のヴィブラート」をテーマに進める予定です。

 

「カノン」

歌唱法や指導法に加え、参加者全員による「カノン」の作詞・作曲を実習。出来上がった作品を全員で演奏しながら、声部の役割、音域、テンポなどの考え方を学びました。

 

「音感」 

音育の基礎ともいえる「音感」トレーニングを実習。参加者全員が回を重ねるごとに耳が開いていくことが実感できます。全員でピアノの周りに集まり、分散唱・分離唱、和音唱を行いました。

 

「指揮法」

第1回から一貫した実習として、カノンを作詞、作曲し、それを参加者同士が指導し合うことで指揮の原則(考え方)を学びました。指揮棒を使用しながら指揮法の基礎(打点を意識した振り方)を徹底的にレッスンしました。

 

「修了演奏」

第1回から「フーガ」を用いたさまざまな大曲をワークショップの最後に修了演奏し・録音しております。今回は、ヴィクトリア作曲のAve Maria、プッチーニ作曲のミサ「Gloria」から「Cum Sancto」を演奏し、収録しました。

 

…………

 

■第9回ワークショップ報告

 

2011年 8月6日(土)、武蔵野大学グリーンホールにて開催し、予定したプログラムを滞りなく終了することができました。

 

■会長メッセージ

第9回ワークショップ終了にあたって

参加された皆さんへ

 

お疲れさまでした。

今回は震災による延期や日程の変更、その他いろいろなシチュエーションが重なってかなりハードなスケジュールとなりましたが、皆さんお一人おひとりがいつもの何倍も努力なさって所期の目的を遥かに超える成果を修められた事にまずもって敬意を表します。

 

・内声を聴く、これからの音楽摂取に大きな前進がある事を祈ります

・カノン、だいぶ慣れてきて初見の力も上がり声も耳も良くなりました

・音感、日頃の小さな努力がいつの間にか耳を開きやがて心も開きます

・指揮法、打点と図形の毎日の練習が大切です、一日一度は鏡の前に

・創作、あの忙しい中で作り上げた人に拍手、未だの方は〒して下さい

 

バリトン田島好一先生の特別講義では、先生のあのビンビンと響く話し声、一緒に歌って下さった Caro mio ben の迫力ある音声は、私も家に着くまでずっと鳴り続けて居りました。過去学んできたヴィブラートに対する概念が格段に広がったように思います。

 

これからも反省と検討を重ねつつワークショップの充実を図って行きたいと考えております。ご一緒に学んで参りましょう。まだまだ暑さが続きます、お大事にお過ごしくださいますよう。

8月7日  岡本 仁

 

■第9回ワークショップの概要

 

基調講演 「内声を聴く」  講師:当学会会長 岡本 仁

ハーモニーの重要な部分である「内声」について、演奏を交えながら学びました。

 

[特別講義]演奏家による講演

「ヴィブラートについて」 

特別講師としてバリトンの田島好一 氏をお招きし、声楽におけるヴィブラートの意味や求められる発声について、“Caro mio ben”を実習曲にお話していただきました。

 

「カノン」

歌唱法や指導法に加え、参加者全員による「カノン」 の作詞・作曲も実習。出来上がった作品を全員で演奏しながら、声部の役割、音域、テンポなどの考え方を学びました。

 

「音感」 

音育の基礎ともいえる「音感」トレーニングを実習。 参加者全員が回を重ねるごとに耳が開いていくことが実感できました。全員でピアノの周りに集まり、分散唱・分離唱、和音唱を通して、聴くことの大切さを学びました。

 

「指揮法」

第1回から一貫した実習として、カノンを作詞、 作曲し、それを参加者同士が指導し合うことで指揮の原則(考え方)を学んできました。指揮棒を使用しながら指揮法の基礎(打点を意識 した振り方)を徹底的にレッスン。後半では実際に指揮をしながら、各人の課題を明確にしました。

 

「修了演奏」

毎回「フーガ」を用いたさまざまな大曲をワークショップの最後に修了演奏し・録音しております。今回は、ベー トーヴェン作曲のハ長調ミサより Quoniam 、ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ作曲のSicut cervusを練習し録音しました。

 

…………

 

■第10回ワークショップ報告

 

2012年 3月24日(土)、武蔵野大学グリーンホールにて開催し、予定したプログラムを滞りなく終了しました。

 

■会長メッセージ

参加した皆さんへ  会長 岡本 仁

お疲れさまでした。記念すべき第10回目のワークショップ も、熱心な会員皆さんの熱情に満たされて無事に修了する事が出来ました。

 

「音感」と「ポリフォニー」、この二つの柱が回を重ねる毎に太く高いものになって来た事を今回は特に強く感じました。

理想的な言い方かも知れませんが、この二つの柱の追求によって「良く聞こえる耳」から入って来たさまざまな音 (音楽) が 「正当に判断し咀嚼する脳」へと運ばれて、「高く、深い」音楽享受がここに発達していく……いうことを一層理解して頂けたことと思っています。その結果、感性と理性とのバランスが適切にとれた、いわば理想的にCOORDINATIONの "ホンモノの音楽愛好者(プロも含 め)" がここに生まれてくるに違いない、と確信するところです。

 

今回は特別講師として当学会発足以来絶大なご協力を賜っている武蔵野大学教授でオルガニストの伊藤繁先生のオルガン伴奏、更に特別聴講生として武蔵野大学ルンビニー合唱団と専修大学グリークラブ計10 名の若者達の参加も得て、より一層厚みのあるハーモニーがグリーンホール一杯に響き渡った事も忘れる事の出来ない喜ばしい事でした。

 

次回は8月5日、またお目にかかりましょう。

 

■第10回ワークショップの概要

 

基調講演 講師:当学会会長 岡本 仁過去9回のテーマを振り返りながら、もう一度原点に立ち返り、本学会のテーマである「音感」と「ポリフォニーの研究」について考察しました。

 

「第1回から第9回までのテーマ」

第1回 カノンの再発見! 最強の教材の見直し

第2回 音感と指揮法の掘り下げ

第3回 美しい音、理想のハーモニー

第4回 音感とハーモニーを深める

第5回 美しい音・ハーモニーの関係を目で見る

第6回 美しい音・ハーモニー・ヴィブラートの関係を科学的に考察する

第7回 ロンドについて

第8回 変奏曲について

第9回 内声を聴く

 

「カノンの実習」

様々なカノン作品の歌唱を通して、その構造や歌唱法を学びました。第9回で提出した作詞・作曲課題をそれぞれが発表。自作カノンを指導するという本ワークショップならではの実践的な演習を通して、指導法や指揮法、さらに声部の役割、音域、テンポなどの考え方を学びました。

 

「音感トレーニング」 

音育の基礎ともいえる「音感」トレーニングを実習。 全員でピアノの周りに集まり、分散唱・分離唱、和音唱を通して、聴くことの大切さを学びました。とくに今回は、特別聴講生の参加もあり、トレーニングの基礎をもう一度おさらい。倍音を感じること、聴く事が音感の原点であることを再認識しました。

 

「指揮法実習」

第1回から一貫した実習として、カノンを作詞、 作曲し、それを参加者同士が指導し合うことで指揮の原則(考え方)を学んでいます。指揮棒を使用しながら指揮法の基礎(打点を意識 した振り方)を徹底的にレッスン。実際に指揮をしながら、各人の課題を明確にしていきました。

合唱曲の原点といえる「カノン」は、8小節や16小節というコンパクトなものが多いので簡単で安易に取り上げられがちです。しかし、曲全体のテンポをどうするか、どのパートからスタートするか、終止はどのような合図がわかりやすいか、最後をどのくらい伸ばすか等々、演奏する際に直面するさまざまな課題が凝縮されています。瞬間的な判断が求められるという点においては、日常生活においても無関係ではありません。その点において受講生一人ひとりが大きく進歩していることは、本実習を通して明らかでした。

 

「修了演奏」

毎回「フーガ」を用いたさまざまな大曲をワークショップの最後に修了演奏し・録音しております。

今回は、ワークショップ開催第10回目を記念し、特別演奏録音を行いました。オルガニストに伊藤繁氏(武蔵野大学教授)をお招きし、オルガンと合唱で“Gloria in Excelsis Deo”(Carl Stein作曲 ) 。そして、高牧恵里氏(武蔵野大学児童教育学科助教)のピアノと合唱で“ シャローム”(パレスチナ民謡、伊万里 文 訳詞・編曲):を演奏・収録しました。

 

まとめ

本ワークショップ受講生のほとんどが音楽以外を糧に生活していますが、姿勢や話し方、発声や間の取り方など回を重ねるごとに明らかに進歩している点が印象的でした。